ひとくくりに「キャットフード」と言っても、現在は選ぶのに迷ってしまうくらいたくさんのキャットフードが販売されていますよね。

種類が多すぎてどれを選べばいいか分からないかもしれませんが、基本的なポイントさえ押さえておけば愛猫のキャットフード選びで迷うことはありません。

この記事ではキャットフードの種類を【目的別・形状別・年齢別】の3項目に分けて掘り下げつつ、原材料と成分にも注目したキャットフードの選び方を解説しています。

目的に合わせてキャットフードの種類を選ぶ

キャットフードは「総合栄養食」、「一般食(副食・おやつ)」、「療法食」といった3種類の目的別に分けられています。

総合栄養食というのが毎日の主食として食べさせられるフードのことで、猫に必要な栄養をバランスよく摂り入れることができます。

あとはしっかり水分補給ができていれば、そのほかのフードを食べさせなくても大丈夫です。

 

一般食(副食・おやつ)というのは、それだけでは猫に必要な栄養をバランスよく摂り入れられないフードのことです。

そのため、一般食と書かれたキャットフードをずっと主食として食べさせていると、栄養が偏って体調不良に繋がってしまいます。

ただ、一般食は総合栄養食よりも嗜好性が高いものが多いので、”食欲不振の愛猫の主食にトッピングする”といった与え方が効果的です。

 

療法食は健康上のトラブルを抱えている猫向けに特別に成分バランスが調整されたフードのことで、獣医師の指導を受けた上で与えることが前提になっています。

何のトラブルも抱えていない猫に慢性的に与え続けると体調不良の原因になってしまうので、ご自身だけの判断で愛猫に療法食を与えるのは避けましょう。

形状の種類に注目してキャットフードを選ぶ

キャットフードの形状は「ドライフード」、「ウェットフード」、「セミモイストフード」、「ソフトドライフード」の4種類に分けられています。

ドライフード(カリカリ)

キャットフードと聞いた時、多くの方が最初に想像するのがドライフードでしょう。

カリカリとした食感から”カリカリ”とも呼ばれており、現在では最も主流になっている猫の餌です。

ドライフードはウェットフードに比べて価格が安く、お試しサイズから多頭飼い用の大容量サイズまで販売されています。

 

また、容量が大きくなるほどグラムあたりの価格が安くなり、開封後の賞味期限も約1ヶ月程度と長持ちするためコスパがいいです。

ただし、空気に触れることで酸化が進行して風味と品質が落ちていくので、賞味期限内に愛猫が食べ切れるサイズを選んだ上で、直射日光と高温多湿を避けて冷暗所で密閉保存するようにしましょう。

ウェットフード

カリカリと乾燥したドライフードに対して、ウェットフードは水分含有量が75%と多くて歯や顎が弱った猫でも食べやすいです。

また、ウェットフードはドライフードより香りが強いのも特徴で、ドライフードよりも食いつきがいい傾向があります。

水分量が多いウェットフードは栄養を摂り入れながら水分補給できることもメリットですが、ドライフードよりも価格が高めで開封後はすぐに使い切らなければならないのがデメリットです。

 

使いきれなかった分はラップをかけて冷蔵保存してもいいですが、それでも1日を目安に使い切らなければいけません。

ちなみに、ドライフードの開封前の賞味期限は製造日から約1年半、ウェットフードの場合は製造日から約2~3年と長いので、買い溜めしておく分には問題ないですよ。

セミモイスト/ソフトドライ

セミモイストフードとソフトドライフードの水分含有量は25~35%となっており、ドライフードとウェットフードの中間的なフードと言えます。

なお、加熱発泡処理していない半生タイプのフードをセミモイストフード、加熱発泡処理されたフードをソフトドライフードと呼びます。

ドライフードよりも食いつきがいい傾向にあり、ウェットフードよりも長く保存できるのがセミモイストフードとソフトドライフードのメリットですが、酸化を防ぐために人工添加物(防腐剤・酸化防止剤)が使われていることが多いのがデメリット。

 

また、セミモイストフードとソフトドライフードは商品数自体が少ないため、ドライフードとウェットフードのどちらかを愛猫に与えている方がほとんどです。

さらに言うと、コスパと扱いやすさからドライフードを主食として食べさせている方が多いです。

愛猫の年齢に対応したキャットフードを選ぶ

最近は全年齢に対応したフードも販売されていますが、猫の年齢によって成分バランスが細かく調整されたフードを販売しているメーカーも多いです。

迷った時には全年齢対応のフードを選べば大丈夫ですが、選びやすいように成分バランスの違いを簡単に解説しておきます。

子猫用

子猫の頃は成長期ということもあり、成猫用のキャットフードに比べて高タンパク質&高カロリーになっています。

固形物を食べ慣れていないとドライフードを上手く食べられない可能性があるので、最初のうちはドライフードをぬるま湯でふやかしたりウェットフードを食べさせるといいでしょう。

成猫用

成猫用は子猫用に比べるとタンパク質と脂質、カロリーが控えめな商品が多く、さらに肥満気味の猫向けに成分バランスが調整されたフードや下部尿路の健康維持に配慮された商品など種類が豊富です。

風味の種類も多くてどれを選べばいいか迷ってしまうかもしれませんが、先ほど説明したように総合栄養食と書かれているフードならどれを選んでも大丈夫ですよ。

「食欲旺盛で餌を食べすぎてしまう」、「どうもフードの食いつきがよくない」・・・という悩みができた時に、ほかの成猫用フードへの切り替えを検討するといいでしょう。

シニア猫用

シニア猫用のフードは「7歳/11歳/15歳/17歳/20歳」といったように、細かく年齢が切り分けられています。

メーカーによって成分バランスに差がありますが、下部尿路の健康維持に配慮して年齢が上がるごとにミネラルバランスを微調整していたり、運動量や食事量に配慮してカロリーが調整されている商品がほとんどです。

全年齢対応

全年齢対応のキャットフードは高タンパク&高カロリーな商品が多く、歳の離れた猫を多頭飼いしていても餌を分ける必要がないのがメリットです。

給餌量の管理さえしっかりできればずっと与えることができるフードですが、高カロリーなフードを欲しがるだけ与えてしまうと肥満に繋がってしまう点には気をつけてください。

もちろん、猫に必要な栄養をバランスよく摂り入れる総合栄養食ならどの商品を選んでも大丈夫なので、特にこだわりがなければ全年齢対応のフードを選ぶのがお手軽です。

原材料に注目してキャットフードを選ぶ

猫にとって重要な栄養素はタンパク質で、肉食動物の猫は植物性タンパク質よりも動物性タンパク質の方が消化吸収率が高いと考えられています。

そして、猫は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が苦手なことから、良質な肉原材料が主原料として使われているキャットフードを選ぶことをおすすめします。

原材料の項目は使用している割合が多い順に記載しなければいけないというルールがあるので、一番左上に記載されている原材料に注目しつつ、原材料の品質が明記されているかどうかも確認してみてください。

 

それと、肉類といっても鶏肉・魚肉・牛肉・豚肉など様々な肉原材料があります。

1種類の肉原材料だけが好きな猫もいれば色々な肉が使われているフードが好きな猫、特定の肉原材料にアレルギーのある猫もいるので、肉原材料の種類もしっかりと確認した上で購入するといいでしょう。

 

そして、キャットフードの中には人工の酸化防止剤や着色料が使われている商品がありますが、これらの人工添加物はガンやアレルギーの原因になります。

人工の酸化防止剤は天然由来のものより効果が強力というメリットがあるものの、長期的に与え続けて何の影響も出ないという保証もないことから、安全性最優先でフードを選びたいと考えている愛猫家からは敬遠されがちな傾向があります。

また、そもそもの問題として猫は食べ物の見た目で良し悪しを判断していないので、着色料を使って色味をつける意味はありません。

そのため、安全性に配慮して愛猫のフードを選ぶなら、人工の酸化防止剤や着色料が使われていないフードをおすすめします。

成分に注目してキャットフードを選ぶ

総合栄養食の中には毛玉ケアに配慮して繊維質が豊富な商品や、肥満気味の猫向けに脂質とカロリーが控えめに調整された商品など、猫の体質や状態に合わせて成分バランスが調整された商品があります。

一般的な活動量の猫の主食(ドライフード)には脂質が15~20%程度、繊維質が3%程度、100gあたりのカロリーが360~400kcal程度の商品をおすすめしますが、毛玉ケアに配慮したい場合はより繊維質が含まれた商品を、肥満気味の猫には脂質とカロリーがより控えめな商品を選ぶといいでしょう。

その逆に、運動量が活発で消費カロリーが多い猫や食が細くてたくさんの量が食べられない猫、給餌量をしっかりと守れる猫には高カロリーなフードを選んでも問題ありません。

キャットフードの選び方のまとめ

愛猫のキャットフードを選ぶ時には、まずは目的に合わせて総合栄養食か一般食のどちらを買うのか決めましょう。

どちらかが決まったら、次は愛猫の好みや使い勝手を考慮しながらフードの形状を選んでください。

そして、愛猫の年齢に対応したフードかどうかを確認し、原材料と成分にも注目して購入を検討するのがおすすめです。